実施してきたこと 11 80分プロセス作成

前回までのあらすじは、こちら

3.勉強編

3.5 実施してきたこと 11 80分プロセス作成
本試験の各事例ごとの80分にやることをシミュレーションし、プロセスを作成します。

  • 各事例80分の工程をシミュレーションし、合格のイメージを高めて実力を最大限発揮できるようにする。
  • 試験時に発生しうるリスクの回避やイレギュラーへの対応力を高める。
  • タイムマネジメントを強化し、白紙答案を絶対出さないようにする。(事例Ⅳを除く)
  • 試験で、実力を最大限発揮できる80分の使い方を把握する。
  • 過去問実施で何度もシミュレーションを繰り返し、80分プロセスの精度を上げる。
  • 初見問題でも安定したシミュレーションを意識する。
  • イレギュラーなことは、必ず起こると想定しておく。
  • 考えられるリスクの洗出しとリスクへの対策を想定しておく。
  • 絶対白紙で出さない。完璧を求めすぎて時間オーバーすることを防ぐ。80分で書いた答案だと割り切る。
  • 見直しの時間も設ける。
  • 試験概要
  • 過去問
  • 採点後の答案ノート
  • チェックリスト
  • ファイナルペーパー
  • シミュレーションペーパー
  • 勉強記録ノート過去問与件文分析ノート
  • 過去問分析表
  • 過去問間違いポイントノート
  • 過去問実績表

参照

  • 各事例ごとの80分プロセス

①参考書やブログ、YouTubeから各事例ごとに、試験時間内に行う工程(タスク)を洗い出す。

工程 例:
受験番号を記入する、与件文を読む、設問を読む、答案を作成する、見直しをする

②各工程ごとの時間配分を設定し、80分プロセスを作成する。

80分プロセスのイメージ

③過去問を実施する。同時に各工程の時間配分を計測する。

④過去問実施後、作成した80分プロセスを振り返る。
 工程の追加や工程順序の見直し、各工程でのポイント、試験時間配分を精査し、自分が高得点を取得できる80分プロセスに改善していく。

⑤過去問実施を繰り返し、毎回過去問実施後に見直し、改善を行うことで、80分プロセスの精度を上げる。

  • 与件文の量や設問数の違いによる時間配分の調整等も考慮に入れる。
    例:
    設問数が4つの場合と5つの場合で、1問にあたりの答案作成時間が変わる。
    与件文が3ページある場合、与件文に費やす時間が多くなるので、1問あたりの答案作成時間が減る。etc
  • 表問題や難問、解きにくい問題等が出た場合の対策も考慮に入れる。
  • 分単位にプロセスを決めても、イレギュラーが発生すると想定しておく。
  • 全設問への答案を書き切る時間は必ず確保する。書き切る時間がどのくらい必要なのか過去問を実施して把握しておく。
  • 答案に書く所要時間をベースにして、残りの時間に与件文や設問を読む時間等を割り当てる。
  • 事例企業の読解、分析が優れていても、答案に書かなければ意味がないため、答案を書く時間は最優先に考える

過去問で出題されたデシル分析のような表問題等は、よく読めばそんなに難しくないことが多かった印象です。ただし読むのに時間がかかるということを過去問を実施して認識してました。

わからない単語が出てくる場合の対応も考えてました。過去問でいうと、「コーズリレーテッド・マーケティング」等は、初見時は、そもそも意味を知らなかったです。
実際の本試験でも事例Ⅱの「感覚価値」と「観念価値」は、意味がはっきりわかりませんでした。対策としては、できるだけ単語から想像する、前後の文脈から仮定する、といったことを考えてました。あとわからないものは考えても仕方ないので、考えすぎないということも事前に決めていました。
本試験時の事例Ⅱ再現答案については、こちら

【参考】80分プロセス
以下は、実際に自分が受験時に作成していた80分プロセスのイメージです。
実際は、印刷して、もう少し細かく手書きでメモ等を追記してました。

(1)事例Ⅰ

No 工程 所要時間 残時間 ポイント・テクニック 備考
1 受験番号記載 1 79 定規の使用 使用定規の選定
2 ページを破り、メモ用紙の作成 ページ上下に分ける。上部が全体についてメモ、下部が各設問についてメモ。
3 「強み」を最後の問題に書く。茶化、部署・権限・連携を書く。 設問が書いてあるページに書く。
4 全体ボリュームを確認する 与件文と問題文の量を確認する。図やグラフも確認する。
5 与件文の段落1に段落番号をつける 段落番号をつける。
6 与件文段落1を読む 2 77 会社概要、業種を確認する。
7 配点を確認する 高配点には星印をつける(優先度高)。 解答書く前に確認する。
8 設問を読む 4 73 制約確認。設問文に解答の方向性が書いてあるか確認。出題者の意図を意識。 長文や図形問題、想定外の問題は深追いしない。
9 設問文から解答フレーズをイメージする 1 72 解答フレーズを作成する。
10 与件文をすべて読む 10 62 SWOT、キーワードの抜き出し。メモの作成。 段落ごとにメリハリをつけて読む。
11 設問1から読み、SOWT、キーワードと紐づける 2 60 キーワードを振り返る。 設問内容を3つ書き出す。
12 設問1から与件文から解答となるポイントを探す 2 58 ざっくり箇条書き。
13 各設問の解答イメージ、キーワードを抽出、作成 2 56 全設問に対して解答の方向性を決定。
14 解答記入前に再度、設問の確認 1 55 方向性の見直し。制約見落とし確認
15 各設問の解答を作成する 50 5 課題+対応策+効果。茶化。部署・権限・連携。
16 見直しをする 5 0 「てにをは」のチェック、誤字脱字のチェック。

(2)事例Ⅱ

No 工程 所要時間 残時間 ポイント・テクニック 備考
1 受験番号記載 1 79 定規の使用 使用定規の選定
2 ページを破り、メモ用紙の作成 ページ上下に分ける。上部が全体についてメモ、下部が各設問についてメモ。
3 4P、ダナドコを書く 設問が書いてあるページに書く。
4 全体ボリュームを確認する 与件文と問題文の量を確認する。図やグラフも確認する。
5 与件文の段落1に段落番号をつける 段落番号をつける。
6 与件文段落1を読む 2 77 会社概要、業種を確認する。
7 配点を確認する 高配点には星印をつける(優先度高)。 解答書く前に確認する。
8 設問を読む 4 73 制約確認。設問文に解答の方向性が書いてあるか確認。出題者の意図を意識。 長文や図形問題、想定外の問題は深追いしない。
9 設問文から解答フレーズをイメージする。メモする。 1 72 解答フレーズを作成する。
10 与件文をすべて読む 10 62 SWOT、キーワードの抜き出し。メモの作成。 段落ごとにメリハリをつけて読む。
11 設問1から読み、SOWT、キーワードと紐づける 2 60 キーワードを振り返る。 設問内容を3つ書き出す。
12 設問1から与件文から解答となるポイントを探す 2 58 ざっくり箇条書き。
13 各設問の解答イメージ、キーワードを抽出、作成 2 56 全設問に対して解答の方向性を決定。
14 解答記入前に再度、設問の確認 1 55 方向性の見直し。制約見落とし確認
15 各設問の解答を作成する 50 5 課題+対応策+効果。4P,ダナドコ。SWOTを盛り込む。
16 見直しをする 5 0 「てにをは」のチェック、誤字脱字のチェック。

(3)事例Ⅲ

No 工程 所要時間 残時間 ポイント・テクニック 備考
1 受験番号記載 1 79 定規の使用 使用定規の選定
2 ページを破り、メモ用紙の作成 ページ上下に分ける。上部が全体についてメモ、下部が各設問についてメモ。
3 「強み」を最後の問題に書く。 設問が書いてあるページに書く。
4 全体ボリュームを確認する 与件文と問題文の量を確認する。図やグラフも確認する。
5 与件文の段落1に段落番号をつける 段落番号をつける。
6 与件文段落1を読む 2 77 会社概要、業種を確認する。
7 配点を確認する 高配点には星印をつける(優先度高)。 解答書く前に確認する。
8 設問を読む 4 73 制約確認。設問文に解答の方向性が書いてあるか確認。出題者の意図を意識。 長文や図形問題、想定外の問題は深追いしない。
9 設問文から解答フレーズをイメージする 1 72 解答フレーズを作成する。
10 与件文をすべて読む 10 62 SWOT、キーワードの抜き出し。メモの作成。生産体制、生産計画は図にする。 段落ごとにメリハリをつけて読む。
11 設問1から読み、SOWT、キーワードと紐づける 2 60 キーワードを振り返る。 設問内容を3つ書き出す。
12 設問1から与件文から解答となるポイントを探す 2 58 ざっくり箇条書き。
13 各設問の解答イメージ、キーワードを抽出、作成 2 56 全設問に対して解答の方向性を決定。
14 解答記入前に再度、設問の確認 1 55 方向性の見直し。制約見落とし確認
15 各設問の解答を作成する 50 5 課題+対応策+効果。生産管理、(生産計画、生産工程)の視点。
16 見直しをする 5 0 「てにをは」のチェック、誤字脱字のチェック。

(4)事例

No 工程 所要時間 残時間 ポイント・テクニック 備考
1 受験番号記載 1 79 定規の使用 使用定規の選定
2 ページを破り、メモ用紙の作成 ページ上下に分ける。上部が全体についてメモ、下部が各設問についてメモ。
3 全体ボリュームを確認する 与件文と問題文の量を確認する。
4 設問を読む 3 76 与件文全体を俯瞰して読む。
5 与件文の段落1に段落番号をつける 8 68 段落番号を振ることで参照しやすくする。
6 与件文をすべて読む SWOTチェック、重要な単語を抜き出す。
7 配点を確認する 高配点には星印をつける(優先度高)。
8 設問1を読み、取り組む 13 55 課題を特定し、解答を作成する。
9 設問2(文章問題)を読み、取り組む 10 45 文章問題
10 設問3を読み、取り組む 10 35
11 設問4を読み、取り組む 10 25
12 見直しをする 5 0 「てにをは」のチェック、誤字脱字のチェック。

「実施してきたこと 12」 につづく

人生、まったくシミュレーションどおりにいきません。
これが正解でしょうか?
おかしい、こんなはずじゃない。

いよいよ次回、勉強編ラストです。
つづく

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