実施してきたこと 7 過去問実施

前回までのあらすじは、こちら

3.勉強編

3.1 実施してきたこと 7 過去問実施
本試験対策の勉強として過去問を繰り返し実施します。

  • できるだけ多くの事例を経験し、あらゆる問題で安定的に合格基準の解答を作成できるようにする。
  • 本試験1点でも多く獲得するため、あらゆる対策を試みる。対策の結果を精査する。
  • 自分のベストが出せる各事例ごとの80分プロセスを確立する。
  • タイムマネジメントや字数ごとの解答作成感覚を身につける。
  • 課題点を洗い出し、明確化により、対策案を実施する。
  • 質の高いファイナルペーパーを作成する。
  • 常に本番を意識して取り組む。
  • 毎回テーマを決めて、1回1回の質を高める。
  • 80分をシミュレーションし、できるだけ多くの工程を自動化して、得点を安定させる。
  • 初見の問題で、事前に準備した合格水準の解答フレーズを答案用紙に書けるようにする。
  • 努力に満足しない。合格する人は、自分と同じくらい、またはそれ以上の努力をしていると常に意識する。
  • 細部までこだわる。ここまでこだわっている人はいない、というくらいの意識を持つ。
  • 試験は1発勝負。あらゆる想定外やシミュレーションを経験しておく。自分に言い訳を作らせない。
  • 過去問(最速合格のための第2次試験過去問題集(TAC出版)等)
  • 答案ノート
  • 勉強記録ノート
  • ファイナルペーパー
  • チェックリスト
  • 80分プロセス

 ※詳細は、こちら

  • 解答後の答案ノート
  • 勉強記録ノート

①実施する過去問の解答用紙を作成する。答案ノートに実施する過去問の各設問ごとの字数分の枠を準備する。

答案ノートのイメージ

②勉強記録ノートを見て、取り組みテーマを確認する
 勉強記録ノートの取り組みテーマ作成については、こちら

 取り組みテーマの例:
 ・時間内に全設問の解答を絶対に書き切る、
 ・時間内に解けなくても、全設問の解答の質を上げる。
 ・多面的な点から解答を作成する。
 ・字数が余ってでも、冗長化していないコンパクトな解答を作成する。
 ・キーワードをできるだけ詰め込んだ解答をする。

③80分プロセスを確認する。
 80分プロセスの詳細については、次回以降に後述します。

80分プロセスのイメージ図

80分プロセスは、紙に出力していました。
初めのうちは、80分プロセスを過去問実施中にも見える場所に置いておき、時計を見ながら確認していました。
必要に応じて80分プロセスの内容を改善していき、より質の高いプロセスを作成していました。

④ファイナルペーパーとチェックリストを確認する。
 ファイナルペーパーとチェックリストの詳細については、次回以降に後述します。

チェックリストのイメージ図

過去問の実施前もファイナルペーパーは、常に見るようにしていました。これは、本試験でも各事例前にファイナルペーパーを見るためです。
過去問実施前は、各事例のファイナルペーパーでポイントを確認していました。

⑤過去問を実施する。時間の計測を行う。

(1)過去問実績

自分は過去問を全部で、330事例、実施しました。
これだけやれば、1次試験合格に5回も費やす人間でも合格基準までいけました。
1つの目安として参考にしていただければ幸いです。
逆に言えば、基本的に過去問以外は、やらなくても合格基準までいけると思います。

4月の2次試験模試までに、一通り仕上げて、多年度生に追いつくことを意識していました。
5月は、そもそも勉強に時間が取れないことが多かったため、少なくなっています。
6,7月は、1次試験対策の影響により、少なくなっています。ただ、事例Ⅳは毎日1事例やっていました。

(2)実施した過去問題
過去問13年分(令和5年度~平成23年度)、全52事例を実施しました。
過去問実施時は、最速合格のための第2次試験過去問題集(TAC出版)を基本的に使用していました。
自宅模試などを実施する場合は、試験問題や答案用紙を紙に印刷してました。

(3)過去問実施時の戦略
令和4年、5年分については、本試験1カ月前に初めて実施しました
それまでは、過去問11年分(令和3年度~平成23年度)をひたすら繰り返してました。
これは、初見問題と2回目以降の問題では、やはり与件文の読解スピードや見慣れない問題に対する解答記述、メンタル的焦り等が変わってくるので、敢えて初見問題として残しておき、1カ月前に本試験を想定して初見問題で結果が出せるか、自分の実力を確認できる戦略を取っていました
同じ過去問ばかり繰り返してやるので、本試験1カ月前には、だいたいどの過去問もある程度できるようになります。この状態で直近に、より実践に近い形で初見の過去問を実施することで、自分が合格水準にいけるのかどうかを測れることができます。仮にここでダメだった場合、残1カ月で最低限はリカバリーできるメリットがあると考えていました。
ただ初見問題として残しておくのは、直近の問題でなくてもよいとは思います。直近の問題こそ何回もやりこむべきだと思いますので。私は、残り1カ月は、この直近の令和4年度、5年度の過去問ばかりやっていました。

(4)過去問を1日実施する場合のタイムスケジュールのイメージ
①本試験に合わせた事例順に実施する場合

5:00 – 6:20 事例Ⅰ
7:00 – 8:20 事例Ⅱ
8:40 – 10:00 事例Ⅲ
10:20 – 11:50 事例Ⅳ
13:00 – 各事例の答え合わせ、振り返り、分析

意識していたのは、
 ・午前中に負荷の大きい4事例を全部実施すること
 ・その日のうちに、4事例すべての振り返り、分析をすること
これにより過去問実施と振り返り、分析の質が高められていたと思います。
自分は朝型の人間なので、早めにやって、早めに休むというスタイルでした。

②1つの事例を集中して実施する場合

5:00 – 6:20 事例Ⅲ(令和3年度)
7:00 – 8:20 事例Ⅲ(令和2年度)
8:40 – 10:00 事例Ⅲ(令和元年度)
10:20 – 11:50 事例Ⅲ(平成30年度)
13:00 – 14:20 事例Ⅲ(平成29年度)
14:30 – 各年度の答え合わせ、振り返り、分析

年度ごとに実施する場合は、最速合格のための第2次試験過去問題集(TAC出版)がちょうど5年分あるので、1冊で網羅でき、フル活用してました。

(5)「ホリエモン基準」
解答を作成するときに、読み手として堀江 貴文さんをイメージして書いてました。
堀江さんに提出して、論理矛盾や理解が難しい点を突っ込まれないように、わかりやすい文章で作成することを過去問実施時から意識していました。

(6)読みやすい文章の作成
答案を読みやすくするために、「、」もきっちり使用して、文字を詰めすぎないようにしてました。
また「~の為」や「~の事」は使わず、「~のため」「~のこと」と書いてました。
合格記やYouTubeを見ると、文字をできるだけ詰めて書くことをおすすめする人が多かったですが、自分は特別詰めないようにしてました。結局、好みの問題だと思うのですが、「自分が読み手ならこっちの方が読みやすいな」と思う書き方を重視してました
ただし、字数はギリギリまで埋めるようにはしてました


「実施してきたこと 8」 につづく

「ギリギリ」と聞くと、B’zとKAT-TUNを思い出します。
ギリギリchop、カラオケで歌ってました。


次回もよろしくお願いします。

こちらもあわせて、どうぞ
得点公開
再現答案 令和6年度 事例Ⅰ
再現答案 令和6年度 事例Ⅱ
再現答案 令和6年度 事例Ⅲ
再現答案 令和6年度 事例Ⅳ

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